冷たい頰 Hello my friend ひみつ
会いたいヤツがいる。ふとしたときに思い出す。
私のくだらない思いつきやとりとめのない話を面白がってくれる貴重なヤツだった。ソイツとの遊びは本当に最高に楽しくて、「あきらめかけた楽しい架空の日々に 一度きりなら届きそうな気がしてた」なんてことを本気で思ったりもした。
ソイツと会うことはもう本質的にはかなわない。私の抱く感情は決して恋ではなかったけれど、それでも、もう会えないことが変えられない事実だと実感するたびに、大事にしていたガラスのコップを割ってしまったときのように喪失感でいっぱいになる。
「もう二度と会えなくても友だちと呼ばせて」
「三日月、夜空が笑っているみたいに見えるよっていう話 わかってくれてありがとう」
恋じゃないところで、失恋の気持ちを知る。