チューリップ(仮)

ガラにもなくこんなことをはじめてる

雑記

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2019/06/29 日本時間14:02 ロンドン6:02 イヤホン越しに、CAの女性の声でまもなく着陸のためシートベルトを腰の低い位置で着用してくださいというアナウンスが聞こえた。 窓の外は藍色、というよりは「ネイビー」の水彩絵の具をきれいな水にとかしたような色…

喫煙所を探す

駅の隣。ビルの隙間。駐車場の前。 自分のためじゃない。 そろそろアイツがソワソワしだすから。

恋と愛のちがい

同居人にはいつも迷惑ばっかりかけてきた。今もそうだ。私は自分勝手なことばっかりしている。 同居人は、あいつは、面倒くさがりだけど、電話したいなってときには電話してくれた。短気だけど、待っててほしいなってときには本当にずっと待っててくれた。出…

2018/08/09 5:48 夢の話

私たちは狭い廊下に並んでいた。 左側には壁、右側にはいくつかの部屋があって、時折数十人の若い兵隊が出入りしていた。いや、正確には「兵隊あるいは兵隊だったもの」というべきか。その部屋では目を背けたくなるような方法で粛清が行われていたから。 私…

かっこいいひと

誇りを持って努力してるマニアックなひとって、なんかかっこいい。どんなにくだらないことでもそのひとが真剣に向き合っているのなら、それがたとえ世間的に認められないことだったとしても私はできるかぎり否定したくないし、場合によっては応援したいとさ…

サボテンボーイ

あなたってサボテンみたいね。緑色が好きだって話をしてくれたとき、私そんなことを考えていたの。 だってあなた砂漠みたいに何にもない部屋で、ぽつんと一人で生きている。トゲもある。トゲなんて、ゆっくり触れればちっとも痛くないけどね。 自分には何も…

深夜徘徊してみた

めずらしく眠れなくて映画をみたり絵を描いたりしていたら、ふとこのまま深夜徘徊してみるのはどうかというアイデアが浮かんだ。それは軽い思いつきだったけど、有意義な眠れない夜を過ごせるとてもいいアイデアな気がした。 目的地は近くの川だ。近くにいい…

最近よく思い出すこと

母に怒られたときのことだ。 母にはよく叱られた。 母は声が大きく私たち兄弟を叱る時もそれはもうすごい声量だった。家の中はおろか家の裏の小道をはさんだ向かい側にあるしょうこちゃんの家の近くまでよくきこえた。 母はまだ幼い私たち兄弟を叱るとき、忍…

怖い絵展に行ってきた

今週のお題「芸術の秋」 「怖い絵」展 | オフィシャルホームページ 見どころやチケット情報など 2017年 兵庫県立美術館・上野の森美術館にて開催 11/12 15:00頃に行って、100分待ちだった。結構寒かった。チケットは並ばずに買えた。コンビニなどで買える前…

ハートビート

ハートビートとは、心臓の鼓動、拍動、心拍という意味の英単語で、ITの分野では、通信ネットワーク上で機器が外部に一定間隔で発する、自らが正常に動作していることを知らせる信号やデータを指すことが多い。 ハートビートとは - IT用語辞典 このような単語…

死にたくない

ふと思った。体はいたって健康だしこれから死ぬ予定もない。ただ、今とても美味しいシフォンケーキを食べていて、お店の奥の方で店員さんたちがたわいもない話をしていて、それをなんとはなしに聞いていたら、当たり前だけど店員さんひとりひとりにも人生が…

ねごと

同居人はよく寝言をいう。おもしろいので、現場に立ち会えたときは必ずメモったり録音したりしている。調子のいいときはもう一回いってと頼むと同じように繰り返してくれたりもする。 家から持ってきたの? おしっこしたい ツチノコみつけた とけいはたかい…

口にした途端どうでもよくなる現象

急に考えが変わった。 そんなにこだわることではなかった。 こんなものは、もとからどこにでも投げ売りされている安いレプリカのガラクタだったじゃないか。それがかけがえのない宝物だったのではなかったか。今までだって、同じ空気を吸えなくたって、空気…

タバコ

村上春樹の本に出てくる「僕」みたいな友だちがいた。留学中に出会った日本人だった。留学先はおとなりの国中国だったから、日本人の留学生もそれなりにいて、そのうちのひとりがこの友だちだった。 眠りたくない夜なんかは連絡して、ルームメイトを起こさな…

人工知能の女の子の夢をみた

私たちは女子高生だった。クラスには人工知能のクラスメイトがいた。顔も性格もあの子に似ていた。可愛くて、茶目っ気があって、わがままだけど、人の嫌がることはしないような子だった。名前はマイコと呼ばれていたような気がする。 クラスのみんなには何か…

雨は忘れ物をドラマチックにする

ついに雨がやんだので、私は自分の赤い傘をたたんだ。傘をたたみ終え雨上がりのライトグレーな雰囲気の中を無心で歩いていると、まるでこの赤い傘がこの世で最後の色彩だったかのように思えた。ポストの上に忘れられていた眼鏡も、映像と字幕が交互に流れる…

話の話

「話」という漢字には、送り仮名をつけずに「話(はなし)」と読む場合と送り仮名をつけて「話(はな)し」と読む場合がある。例えば「話をしやすい」という文節の塊があったとして、このままであればああこれは送り仮名をつけずに読む場合の「話」だなとす…

催眠術にかかってみたい

ということで昨日かかってみた。万が一催眠が解けなくてずっと右手がグーのままだと色々困るなと思い、同居人にみててもらうことに。 導入部分を真面目にみている 催眠をかけられている 握った拳が開かなくなっている 開かなくてどうしようもない 催眠が解け…

ファジー

この前新しい言葉を知った。その名も「ファジー」。ファジー家電やらファジー機能やら、そんな言葉が昔少しだけ流行ったらしい。 fuzzyの意味 - 英和辞典 Weblio辞書 損な言葉だと思った。だってファとかジーとか、なんか響きがフワッとしていて全然ピンとこ…

同居人

お題「衣替え」 ちょうど昨日、同居人(というか恋人)が衣替えをしていた。衣替えというほど大掛かりなものではないがわざわざどんな作業か説明するほどのことでもないので、その説明はまた今度気が向いたらすることにする。 うちにはリビングの隣にクロー…

秋のことをただほめる

本当にいい季節だ。この秋に対する気持ちは物心ついた頃からずっとなので、なぜすきなのかもう自分でも説明ができない。 秋の気候がすき。秋の食べ物がすき。秋のファッションがすき。秋のことを歌っている歌がすき。秋には色気がなくて、それもまたいい。秋…

120円のホットココアを買うときのお作法

さっき120円のホットココアを買った。紙コップで飲み物を出してくれるちょっとリッチな感じの自動販売機が職場のビルの1階にあるのだ。そこでものすごくくだらないことが起こったので、書いてみようと思う。 草木も眠るうしみつどき。ビルの電気は全て消えて…

「勝訴」のあれ

今朝ニュースで「勝訴」のあれをみた。頭のよさそうな人が「勝訴」とかなんとか書かれた紙をもって出てくるあれ。 頭のよさそうな人はいつも1人で出てくるものだと思っていたけど、今回は男女の2人組みだった。少し風があったもんだから髪や紙が吹かれて乱れ…

チューリップ

チューリップがすき。ヒマワリのような快活さとユリのような上品さを持ち合わせたチャーミングな見た目に憧れる。 しかもチューリップには香りがないらしい。それを聞いてなおさらすきになった。本当かどうかは私にとってはあまり重要ではなくて、ただこんな…