チューリップ(仮)

ガラにもなくこんなことをはじめてる

口にした途端どうでもよくなる現象

急に考えが変わった。

そんなにこだわることではなかった。

こんなものは、もとからどこにでも投げ売りされている安いレプリカのガラクタだったじゃないか。それがかけがえのない宝物だったのではなかったか。今までだって、同じ空気を吸えなくたって、空気の味の違いをおもしろがっていたじゃないか。

なにも変わってはいないのに、数分前の自分はなぜあんなに動揺したのだろう。少しバツがわるく、気恥ずかしい。