チューリップ(仮)

ガラにもなくこんなことをはじめてる

チューリップ

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チューリップがすき。ヒマワリのような快活さとユリのような上品さを持ち合わせたチャーミングな見た目に憧れる。

しかもチューリップには香りがないらしい。それを聞いてなおさらすきになった。本当かどうかは私にとってはあまり重要ではなくて、ただこんなにチャーミングなのに香りをもたない、かもしれないというところに無邪気なミステリアスさとロマンを感じた。

たとえば時々話す女の子がいたとする。その子は自分からガツガツ話しにいくタイプではないけれど、誰かに話しかけられたらそれがどんな話でも人懐っこい笑顔で興味深そうにきいてくれて、さらにとても的確でユーモアのある返事をくれる。僕はその子のもっと内側に入り込みたいと思っているんだけれど、なかなかとっかかりをみつけられない。その子がふと漏らす話を思い出しては、なんとか自分なりに形になるようつなぎ合わせてみたりもする。それは今思い出しても面白くて楽しい話だし、ある意味ではその子のことを知った気になれる。だけど肝心なところはいつも霞みがかって白くつかみどころがないまま。その霞みは時折僕の求めるシルエットを見せてくれるけれど、それは僕の願望が作り上げた都合のいい幻覚でしかない。みたいな。

想像力を駆使して注意深く観察しないと、チューリップは香らない。

そんなところに憧れたのでブログのタイトルにした。そしてチューリップと自分を比べて、あわてて(仮)を付け足して。