チューリップ(仮)

ガラにもなくこんなことをはじめてる

ハートビート

ハートビートとは、心臓の鼓動、拍動、心拍という意味の英単語で、ITの分野では、通信ネットワーク上で機器が外部に一定間隔で発する、自らが正常に動作していることを知らせる信号やデータを指すことが多い。

ハートビートとは - IT用語辞典

このような単語をきくと業務そっちのけでファンタジーな妄想に没頭してしまう。

ネットワーク機器のような私にとってなんの面白みも感じなかった無機質な物体が実は「私は生きていますよ、問題なくここにいますよ」と誰かに向かって叫んでいただなんて、ロマンだ。これでひとつ物語が生まれてもいいくらいだ。

しかもこの話にはちょっとした続きがあって、それもまたこのロマンをさらに魅力的にしている。

通信プロトコルや通信ソフトなどの場合、死活監視のためだけでなく、通信を確立した相手方とのセッションや接続が途切れることを防ぐため、一定間隔で短い(それ自体は意味のない)データを送信し続けることがある。そのようなデータをハートビートと呼び、これにより接続維持を維持する仕組みを「キープアライブ」(keepalive)という。

ハートビートとは - IT用語辞典

意味のないハートビートを送りあうことが、相手とのつながりを維持することになるなんて。しかもそのことをキープアライブと呼ぶなんて。

私も、会社の隅っこでひっそり働いている無機質なアイツのように絶えず誰かとハートビートを送りあっているのかも。知らないあの人もきっとそうなのかも。みんな誰かとキープアライブでかかわりあっているのかも。

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ロマンだ。